「あー、ししゃも?キュンとする系よね?」
ここ最近、日本各地のフェスに必ずと言っていいほど出演しているガールズバンド。
それが、SHISHAMO。
SHISHAMO=可愛い、キュンキュン、なんか青春
こういう類でジャンル化してません?
実際それは、正解なんですけど、それだけではありません。
そんなジャンルだけで分類してると、最悪の場合
「いやぁおれ、なんかそういうの苦手やから」
という、いわゆる『聴かず嫌い』が発生してまう。これはまじであかん。
一回聴いてくれ。手始めにアルバムを全部聴いてくれ。
彼女たちは、2010年高校の軽音部で結成され(このときは漢字で「柳葉魚」)、2014年にベース交代を経て、現在の3人での活動に至ります。
転機を迎えたのは、やはり2014年のメンバー脱退そして加入。
今までに、「卒業制作」「SHISHAMO」「SHISHAMO 2」「SHISHAMO 3」のアルバムをリリースしてますが、メンバー交代後にリリースしたアルバム「SHISHAMO 2」から雰囲気や曲の世界観が大きく変わったと思う。良い意味でね。
これは、別に前のベースが悪くて、今のベースが良いというわけでは全く無いよ。
でも、SHISHAMOの楽曲が変化を遂げたのは確か。
高校時にリリースしたアルバム「卒業制作」
ほんで、デビューアルバムの「SHISHAMO」
主に学生時代の一瞬一瞬を曲に、歌詞に表したこのアルバムは、まさに最初に言ったような、「可愛い キュンキュン なんか青春」な雰囲気で、10代・20代から絶大な人気を獲得したきっかけの作品。
男の子目線、女の子目線どちら側からも描かれる世界観は、誰もが経験したことのある青春の1ページ。
でね、面白いのは、この2枚のアルバムのいくつかの曲の世界がリンクしてるとこやねん。
例えば、『卒業制作』の「君に告白した理由」って曲に出てくる学校で一番可愛い女の子が、『SHISHAMO』の「あの子のバラード」て曲の「あの子」だったり、etc...
他にも色々あるみたい。
そういう遊び心もあるアルバムです。
で、ベース交代後リリースした「SHISHAMO 2」「SHISHAMO 3」
まず曲調のパターンが明らかに増えたし、演奏がカッコ良くなった。
明るい雰囲気からムーディーなものまで、1枚のアルバムでかなり楽しめる。
それに加えてVoの朝子ちゃんの歌い方もバラエティ豊かに。
今までは可愛らしさが先行してたけど、このあたりから格好良さとロック感とどこかにエロさを感じるようになったし、歌う時の感情の込め方が半端じゃない。
そしてなにより歌詞がいい。
「さよならの季節」(SHISHAMO 2)
桜の木の下みんなと語り合うあなたが
あまりにもきれいで嫌に悲しかったのよ
ねえ先輩 私のこと決して忘れないでね
「ごめんね、恋心」(SHISHAMO 3)
実らなきゃ この大きな恋心はどこにいくんだろう
君の隠れられる広い場所なんて
私の中に絶対ないよ
やっぱりSHISHAMOの曲は、恋愛。青春。
それはそう。
ただ、変化を遂げてます。
もちろん昔の曲も良いし、今の曲も良い。
ぜひ両方ともを聴いて、自分の好きなSHISHAMOを見つけてほしいです。
SHISHAMO/中庭の少女たち(SHISHAMO 3収録)
おわり
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