欅坂46の『アンビバレント』が超すき

久しぶりに書いています。

だからちょっと長めです。



先週8/15にリリースされた欅坂46の『アンビバレント』という曲をご存知でしょうか。

いやまず、欅坂46についてですかね。

といっても名前くらいは聞いたことはあるでしょう。



AKB48,SKE48,NMB48など、平成のアイドルブームを巻き起こした"48グループ"に続いて、そのライバルグループとして秋元康がプロデュースし、登場したのが乃木坂46と欅坂46。

彼女たちは俗に"46グループ"あるいは、"坂道グループ"と称されますが、

その坂道グループのうち、欅坂46についてここで簡単に説明しておきます。



アンビバレントの曲紹介までの軽い前情報として読んで下さい。

「もう知ってるよ!」という方は飛ばして読んで下さって大丈夫ですし、逆に詳しい方は「〇〇が抜けてるやろが!」といった風に情報の漏れに敏感かと思うので、

それは僕も怖いので是非読まずに飛ばして下さい。




欅坂46のデビューからこれまで

2015年6月、人気が出始めていた乃木坂46の新プロジェクトとして、新たな46グループである「鳥居坂46」を結成することを発表するとともに、1期生メンバーの募集が開始されました。

まず何だこの名前は?と思われるかもしれませんが、実際は1期生の合格者22名が決定し、お披露目会見を開いた当日に名前を『欅坂46』に変更することも合わせて発表されたそうです。


ちなみに活動開始までの間に1名が辞退し、本格的な始動は21名で行われたのですが、

ここで1つ豆知識を。


この「1名の辞退」が偶然なのか、それとも実は強い圧力がかかっていたのかどうかは分かりませんが、

メンバーが21名になったことで、ちょうど彼女たちのグループ名である"欅"の画数21画と合致したそうです。これはすごい偶然ですよね。



そして、そこから1年が経ち、2016年4月に1stシングルである「サイレントマジョリティー」、8月に2ndシングル「世界には愛しかない」をリリース。

サイレントマジョリティーは皆さんも知ってるでしょう。

そして同年12月31日には、なんと早くも紅白歌合戦に出場するという快挙。


翌年2017年にもその勢いは止まらず、1月に3rdシングル「二人セゾン」、4月に4thシングル「不協和音」、そして10月には5thシングル「風に吹かれても」をリリースし、年末には2年連続で紅白歌合戦に出場しました。



もうこの辺からはテレビやCM、雑誌等の露出もかなり増えていたので、

街を歩けばそこら中に欅坂、欅坂、欅坂と小難しい漢字が溢れていたかと思います。


僕の高校時代の友人も、芸能人とか若手女優とかには全然興味無かったくせに、
急に欅坂46にハマって、Twitterがbot化してたことがありました。
それくらい影響力が強かったのかもしれません。


そして今年2018年に入って、3月に6thシングル「ガラスを割れ!」をリリース。

僕の中ではこの曲=欅坂というイメージになっていて、アイドルなのにカッコいいとかロックとかそんな印象を受けたのを覚えています。

docomoのCMで使われて一気に広まった感じですかね。

そして!ああ、前置きが長くなりましたが、

先週8/15に7thシングル「アンビバレント」をリリースしたのです。


今日はその曲について書きます。

はい、やっと本題に入ります。



僕はMVではなく音源から入ったので、今回は上記のMVについては特に言及しませんが、

この曲がすごい好きなんですよね。是非一度聴いてみてください。


それでは、アンビバレントを聴いて思った僕の好きなポイントに絞って書いていきます。



1. 曲のテーマ性と世界観
タイトルである『アンビバレント』、つまり“相反する感情”というものがそのまま曲のテーマになっていて、歌詞にもそれが表れています。

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好きだと言うなら否定しない
嫌いと言われたって構わない
誰かの感情 気にしてもしょうがない
他人に何を 思われても
何を言われても聞く耳持たない
干渉なんかされたくない 興味がない
Blah Blah(Hey!)
Blah Blah(Hey!)
孤独なまま生きていきたい
Blah Blah(Hey!)
Blah Blah(Hey!)
だけど一人じゃ生きられない
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

イントロが終わるといきなりサビが始まります。上に書いているのはその歌詞ですが、

「だけど一人じゃ生きられない」

これですよね。曲のテーマであるアンビバレントがこの歌詞に表れているかと。


現代は昔と比較して、個が生きる時代になっていると感じます。
例えばインスタやツイッター、話題のtiktokなどSNSを通しての個人の発信など。

近年で最も顕著になっているのはYoutuberでしょう。


企業などの組織に入って長いものに巻かれる人生ではなく、自分のしたいことをしたいようにする。その上で他人からとやかく言われても関係ない。

他人は他人、自分は自分であると。

そう考える若者が目立ってきています。

ただ、
「だけど一人じゃ生きられない」



そもそも、この曲を歌っている彼女たちが、“アイドル”であるということ自体が実はアンビバレントなんですよね。


アイドルっていうのは、すなわち偶像。
「こうあるべき!」という沢山の人の考えや想いの上に成り立っている偶像のような存在であるアイドルが、
『誰かの感情気にしてもしょうがない』と歌うのは、もうなんというか非常に鮮烈でいて逆に素敵だと感じました。


そしてそういった中でも、
やはりアイドルという偶像であるべき、という二律背反な感情が彼女たちの中にはあり、

それが最後の一文に込められているのではと僕には感じ取れました。



まずこの最初のサビの歌詞で一気に惹かれましたね。



2. アップテンポなHIPHOP感
また、この曲は歌詞のいくつかで韻を踏んだり歌い方にHIPHOP感が強い部分があり、通常のアイドルソングではあまり聴き馴染みの無いラップ調な歌い方になっています。


ーーーーーーーーーーーーーーーー
ラブソングばかり流れるシーズン
マジ恋人いない聞くなリーズン
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こういった歌詞をリップスライムやKREVAが歌ってたら、こう手を挙げて「ウィー」と単純にプチャヘンザな感じになって話はそこで終わりなんです。



ただ、これを歌っているのが欅坂46のようなアイドルで、その可愛らしい声で韻を踏んでいるわけですよ。


惹かれるところは、ズバリそのギャップですよね。



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夏だから猫も杓子も猛ダッシュ
ハッシュタグつけた恋なんてごめん

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終わりの“ダッシュ”と頭の“ハッシュ”で踏むパターンもあったりしますし、
この部分では「猫も杓子も」という古いことわざに対して、「ハッシュタグ」という現代の言葉を組み合わせることで対比を生み、それぞれを強調し合っています。

歌詞を考えたのが秋元康なので、あの顔をイメージして歌詞を読むと笑っちゃいますけど、本当よく考えて作っているなあと思います。


曲が全体的にテンポ良く、ロックでカッコいい歌い方がほとんどであり、更にその中にこういうHIPHOPの要素を取り入れているので、
正直何回か連続で聴いても飽きが来ないというのが第一印象でした。



『アンビバレント』の曲の魅力的な部分はもっと音楽的要素がたくさんあると思いますが、

それらについてはまた関ジャム等の音楽番組で有名な音楽プロデューサーが解説してくれるでしょう。



別の曲「ガラスを割れ!」でも感じましたが、

欅坂46はやはり通常の、というか"アイドル"と言われて頭に浮かぶそれとは少し戦っているフィールドや質が別物な気がします。

今までアイドルにハマって来なかったひとが急に好きになるのはそういうところに要因があるのかもしれないですね。



長文でしたが、ここまで読んで下さってありがとうございます。

また気になるバンドや曲があれば書きます!




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